こんにちは、CAD子です。
CADオペレーターは何歳まで働けるの?という質問をネットなどで見ますが、実際のところはどうなんでしょうか?
実際のところ、定年退職後に再雇用で働いている方や、70歳でも続けていられる方が私の身近に入るんですよね。
また、CADオペレーターとして長く働き続けるために必要なことも含めて、その疑問にお答えしたいと思います。
CADオペレーターは何歳まで働けるのか。その実態とは
CADオペレーターは何歳まで働けるのか?その質問をたまにますが、では実際何歳の人が働いているのか?
なんと!70歳過ぎても働いている方がいました。
「もう辞めたい」と何度もおっしゃっていたそうです。
散々引き止められていたようで、会社側にとっては必要な存在だったんでしょうね。
わたしがその仕事を引き継ぐ形で、その方は退職されました。
(正直、仕事が急に増えて大変でしたけど、、、、。)
という、事実をふまえて、わたしが”CADオペレーターは何歳まで働けるのか?”について思うことは、「その人次第」ですね。
この方は、設計もできるCADオペレーターでした。
そのため、このお歳でも在宅でCADオペレーターとして長年やってこれたと思います。
CADオペレーターのように専門技術を必要とする職業は、他の職業と比較すると、年齢はさほど関係ない職業と言えると思います。
採用側が特に重点を置くのは、その業界で必要になる分野の知識やスキル・経験です。
正確な図面をかけることはもちろんですが、働きたい業界に関係する資格や実務経験を持っていれば、何歳までという年齢には関係なく、CADオペレーターとして長く業界で活躍することができるのではないでしょうか。
CADオペレーターは年齢より経験が重視される
CADオペレーターは「何歳まで」といった年齢よりも、スキルや知識・実務経験を重視する職業です。
機械設計のCADオペレーターとして働くには、機械製品に対する知識や興味が大切ですし、建築設計事務所のCADオペレーターの場合は、建築などの知識が必要です。
各業界のそれぞれの専門知識をもった人が図面を作成するのと、知識の無い人が図面を作成するのとでは、設計者の考えを聞き取る能力や設計図にするのに大きな差が出てくるでしょう。
たとえば機械設計の業界であれば、機械製図技能検定(国家資格)の資格取得を目指しながら、機械系のCADオペレーターとして業務をする人と、機械に対する興味も関心もない人がCADオペレーターとして業務をするのとでは、大きな差がでるでしょう。
また、CADオペレーターは技術で評価される職業であるといっても、職場内でのコミュニケーションの能力も、ある程度は必要になる場面があります。
特に大きなプロジェクトに参加する場合、CADオペレーターが複数人いる場合もあり、このようなケースでは、設計者やデザイナーの他、他のCADオペレーターとのコミュニケーションが必要不可欠になります。
何歳までも、長くCADオペレーターとして働いていきたいと考えるのであれば、業界の最新技術に常に関心を持ち、業界の変化について興味を持ち続けることが必要だと思います。
CADオペレーターとして何歳でも活躍するために必要なこと
CADオペレーターは何歳でも、長く働けるようになるためには、スキルを磨き続けることが大切です。
近年では、AIの導入が増え続けていますが、CADオペレーターとして生き抜く為に必要なスキルは、年々進化していくCADなどの新しい技術を取り入れ続ける興味と、人にしかできないコミュニケーションの能力ではないでしょうか。
CADオペレーターには、AIでは理解することが難しい設計士の癖や微妙なニュアンスを汲み取って、それを理解した上で、図面の作成や修正をすることができますが、これはAIにとってはまだまだ難しいでしょう。
人工知能が一般的に普及してくると、図面が作成できるというスキルを持っているというだけでは、簡単にAIに仕事を奪われることになるかもしれません。
ネットでもそのような記事が見受けられます。
また現在では広く使用されてきた2D-CADも3D-CADへ移行している企業も多くみられます。
2D-CADが完全無くなるかといえば、まだまだ2D-CADでしか作成できないという図面も分野によってはありますので、完全に3D-CADへ移行するというのは先のことかもしれませんが、将来を見据えるなら新しい技術もどんどん取り入れていくべきでしょう。
今後も長くCADオペレーターを続けていたいと考えている人は、3D-CADの習得をおすすめします。
スキルアップすれば何歳でも働ける場所はある
70歳まで続けてこられた方のように、長くつづけたいのであれば、ただ図面が描けるだけのCADオペレーターではなく、設計もできるCADオペレーターを目指しましょう。
物作りの設計では、学校や大学で勉強したとおりに図面を作成しても、それが必ず市も正しいとは言えないのです。
図面としては成立していても、さまざまな要因により不具合が起きることがあります。
それに気づくことができるのは、設計士の長年の経験と経験による感覚(センス)です。
それを身に付けるには経験を積むしかありません。
CAD操作を覚えて、図面が描けるようになり、図面が読めるようになったら設計ができるCADオペレーターを目指して、スキルと技術を磨きキャリアアップをしましょう。
それが、CADオペレーターとして長く働き続ける秘訣だと思います。